心臓医療と食べ物と音楽のブログ

心臓血管外科医です。心臓医療と好きな食べ物と音楽についてブログを書きます。よろしくお願いします。どなたでもコメントどうぞ。

手続きと新生活へ

こんにちは。

この数日、就職先の病院の事務の方と連絡をとっています。
今後の予定や書類手続き、寮(マンション)について…

また、僕は今住んでるアパートの解約手続きや家の片付けなど…
新生活についての準備を少しづつすすめています。

でも、あいた時間はスタバで読書or勉強…



さて、昨日のクイズですが、

『22歳女性。嘔吐と腹痛を主訴に外来に来ました。何を疑いますか?』


正直言って、抽象的すぎますが、あえてこうしました。

どちらかというと国家試験でこのような形で設問がでます。
(もちろんもっとヒントはあります。)

22歳の女性で…嘔吐や腹痛や悪心といったら

まず、第一に疑わないといけないのは、


妊娠


です。

・妊娠について
・月経歴について
・性交歴について(避妊についても…もちろん一般的な避妊方法は100%ではありません。)

…かなり大事な問診になります。


僕が大学五年生のときの病院実習中にある科で10代の女性に問診をとることがあったのですが、
もちろん聞きました。大事なことですが、ちょっと聞きづらかったです。
急に聞くと『えっ!?』という顔をされますので、(しかも学生が聞くとなおさら…)
『病院での問診ですので…お聞かせください』と相槌を入れてから聞きました。


このような設問は
国家試験で毎年出題されます。
そして、『まずすべきことは何か!?』という問いがあり、
選択肢の中に『妊娠検査』というのがあります。
もちろんそれが答え。


妊娠検査は、尿中のHCGという物質を測定します。(胎盤が産生)
この検査は一般的に妊娠4週以降に可能です。

また、『つわり』と呼ばれるような上記の症状(悪心・嘔吐など)
は妊娠5~6週ごろから開始します。

ちなみに妊娠週数は最終月経開始日から計算。
出産予定日は、最終月経開始日をつかった計算式を使います。
(経過中は胎児の大きさ等で妊娠週数を計算)
たとえば、最終月経開始日が2月18日だとしたら、
月に9をたして、
日に7をたす。
つまり、11月25日が出産予定日と計算します。


といういうようにいろいろ書いてしましましたが、(すいません)
もし妊娠が否定されたら、その他の病気を考えていきます。

でも、医者の格言

『女性をみたら妊娠を疑え!!!』

というのを大事にしないと現場でも大変なことになるし、
国家試験のような大事な試験でも痛い目にあうということです。

それでは(^^)/