心臓医療と食べ物と音楽のブログ

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血液型で貧血になりにくい!?

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B型、AB型女性は貧血になりにくい 「A」「O」より21%少なく 東大と理研
2010年2月8日 提供:毎日新聞社

 ◇患者21%少なく

 B型とAB型の女性はA型とO型の女性に比べて貧血になりにくい--。東京大と理化学研究所のチームが実施した約1万5000人の遺伝子解析で、こんな体質の違いが明らかになった。肝機能の状態を示すγGTPや痛風につながる尿酸など、健康診断でおなじみの検査値を左右する体質の違いにかかわる46の遺伝子型も特定。成果は8日、科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に掲載された。

 生活習慣病へのかかりやすさや薬の効き目には個人差がある。30億塩基対からなるヒトのDNAには、関連遺伝子の塩基配列の一部が入れ替わったスニップ(SNP)と呼ばれる場所が1000万カ所あるとされ、個人差を生んでいる。

 理研ゲノム医科学研究センターの鎌谷直之・副センター長らは高性能計算機を使い、10種類の病気の患者1万4700人の遺伝子データを調べて解析したところ、46のSNPがγGTPや尿酸のほか、赤血球、白血球、血小板など代表的な血液検査項目の値に影響することを新たに突き止めた。

 このうち、赤血球のデータと血液型の関係を見てみると、B型とAB型の女性はA型とO型の女性に比べて貧血の患者数が21%少なかった。B型かAB型になる遺伝子上にSNPがある人は血色素量(Hb、ヘモグロビン)が増え、貧血を減らすと考えられた。

 チームの松田浩一・東京大医科学研究所准教授は「健康診断では各項目に標準値があるが、本来は遺伝的な個性を考慮して個々人の標準値を決めるべきで、それが今回裏付けられた」と話す。【元村有希子】

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こんばんは。
興味深い記事ですね。

病院などでの血液検査結果というのは、正常の数値ある程度の幅を持たせています。
それのような数値をもとに病気の診断をするわけですが、
(もちろん検査の数字だけで決めるわけではありません…)
遺伝子でこのような差が出るということになると、さまざまな観点において、
個々の遺伝子情報に基づいた正常の決め方があるということになってしまいます。
そんなことは、もちろん物理的にほぼ無理ですよね。



でも、そういう遺伝情報とかではなく
一つだけわかりやすい例で考えるとすれば、



メタボ・・・

メタボリックシンドローム


どうして、ウェスト周囲径男性85cm・女性90cm以上要注意でなのでしょう!?

背の高い人と背の低い人を同じ基準で考えていいのかな!?

いつも思う単純な疑問です。

最近、聞いたニュースによると女性の基準ウェスト径をもっと下げるかもしれないとのことですが…


こういう基準ってこれからどうなっていくのでしょう!?

注目していきたいですね(^^)